こんにちは、ホロンです。
僕が具体的に目指している心の境地の一つとして、
「自分が誰かにやってあげたことはすぐに忘れ、誰かから受け取った恩は覚えておく」
という状態があります。
自分が誰かの相談に親身に乗ってあげたとか、使いやすいように片付けをしてあげたとか、仕事の段取りをしてあげたとか。
日々生きていると、
「自分はこの人にこれだけのことをしてあげている」
と思うこともあるのではないかと思います。
ただ、あまり「〜してあげた」という意識を持ちすぎると、
「自分はこれだけしてあげたのに、この人は自分に何も返してくれない!」
という不満の種になってしまうこともあります。
こうなってしまうと危険信号だなと感じるのです。
ここで大事な考えがあります。
それは、
「恩を与えた人から直接恩を返してもらおうとしない」
ということです。
恩というのは、巡り巡って自分のもとに返ってくるものなのです。
それに、自分が恩を返してもらっていないと思い込んでいるだけで、その人はすでにいろんなことをしてくれているのかもしれません。
例えば、
- 仕事でお金を稼いできてくれる
- 掃除や食事の準備をしてくれている
- 働きやすい環境を整えてくれている
など。
人は、存在しているだけで何らかの影響を与えているものです。
人によっては、あえて厳しいことを言ってくることで自分の成長の機会を与えてくれるという見方もできるでしょう。
また、その人から直接返してもらわずとも、僕らは日々いろんな恩恵を受けています。
一例を上げるだけでも、
- 水道をひねるだけできれいな水を使える
- 1分単位で正確に到着する電車
- 文字の読み書きを教えてもらった
- インターネットであらゆる情報にアクセスできる
- 数百円出すだけで誰かが作った食材を購入できる
などなど、数え上げればキリがありません。
これらはすべて、誰かが自分の代わりにやってくれているからこそ享受できている恩恵です。
しかし、僕ら人間はどんどん贅沢になっていってしまう生き物で、誰かにしてもらったことというのは忘れがちです。
だからこそ、日々やってもらったことに感謝していくのが大事だと思うのです。
人は本能的にネガティブなものに反応するようにできており、普通に生きていたら不満ばかりが目に付くようになる生き物です。
ポジティブなものに目を向けるというのは本能に逆らう行為であるため、なかなか実践できなかったり挫折してしまう人が多いのですよね。
かくいう僕も、まだ全然「与えた恩は忘れて受け取った恩は忘れない」という境地に至れているわけではありません。
生涯かかっても、常にその境地で居続けることができるかどうかもわかりません。
それでも、少しでもそこへ至れるように自分ができる小さなことから実践していくだけのことです。
まずは「自分がやってあげた」と思っていることを手放すところから意識してみます。
それでは、今日はこのへんで。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。