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「葬送のフリーレン」を見て印象に残った言葉

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

こんにちは、ホロンです。

先週、金曜ロードショーで今期アニメの一つ、「葬送のフリーレン」が放送されていましたね。

遅ればせながら僕も視聴しました。

さすが今期アニメの覇権候補なだけあり、とても気合いが入っていたなって印象です。

ざっくりとこのアニメがどんな作品なのかと言うと、いわゆる魔王勇者ものなのですが、最初から魔王討伐が終わったあとの後日譚を描いた作品となります。

勇者パーティの一人である主人公の「フリーレン」はエルフという長寿の種族で、勇者パーティと過ごした10年という歳月は1000年以上を生きる彼女にとってはほんの僅かな時間です。

しかし、当然ながら10年は人間にとってはとても長い時間です。

勇者パーティからは苦楽をともにした仲間と思われていましたが、

フリーレンにとっては一時期の旅の道連れというくらいの認識。

しかし、勇者が年老いて死んだ後、

「なぜ勇者のことをもっと理解しようとしなかったんだ」

と後悔し、エルフと人間の価値観の違いを学ぶためにかつて勇者パーティで旅した旅路を辿っていく…という物語です。

詳しくはぜひアニメ本編を見てもらいたいですね!!

さて、このアニメは現状4話分放送されていますが、僕が一番印象に残っているのは4話のセリフです。

パーティの一人であるドワーフの「アイゼン」というキャラが出てくるのですが、彼らドワーフは伝統を重んじるタイプであり、「人は死んだら無に帰る」という価値観でいました。

そのセリフに対し、パーティの一人の僧侶「ハイター」は「天国に行くんですよ」と返します。

そうは言いつつ、ハイター自身は天国が実在するかどうかはどっちでもいいとしています。

それにも関わらずそう言うのは、「そっちのほうが都合がいいからです」とのこと。

必死に生きてきた人の行き着く先が無であっていいはずがありません。だったら天国で贅沢三昧していると思ったほうが良いじゃないですか。

引用:「葬送のフリーレン」4話より

僕がこのアニメで一番響いたのがこのセリフです。

僕らが生きているこの世界も本当に存在するのかどうかわからないことで溢れていますよね。

天国、神様、守護霊、UFO、宇宙人、輪廻転生…

数え上げればキリがないほどです。

科学的根拠がないという観点から否定されることも多いこれらですが、太古の昔から未だに語り継がれているのはまさに「都合がいいから」ではないでしょうか。

これらがもしもあったら面白い。

これらがもしあったら救われる。

その観点が大きいのではないかと思っています。

そもそも科学とは「終わりなき仮説」です。

科学的に証明されていることがこの世の全てというわけではありません。

この世界が1万ピースのジグソーパズルなのだとして、科学で証明されたことは世界というジグソーパズルの何ピース分を埋めたのでしょうか?

完全に僕の主観ですが、おそらく100ピースも埋まっていないのではないかと思います。

少なくとも9割埋まったってことはないでしょう。

それなのに、

「科学的根拠がないから」

というだけで全否定してしまうと、その他の可能性を全て閉ざしてしまうだけなのではないかと思うのですよね。

ちょっと話がそれてしまいましたが、自分にとって都合のいい妄想って大事だなって思うのです。

もちろん、それを誰かを責める材料にするのではありません。

今のこの世界には、自分・相手・世間がニコニコワクワクするような妄想が必要だと思います。

「もしこうだったら面白い!」という妄想を色々膨らませてみましょう❗

最後までお読みくださり、ありがとうございました。