こんにちは、ホロンです。
今日は本のレビューを書いてみようと思います。
現在、森博嗣さんの「お金の減らし方」という本を読んでいます。
タイトルだけを読んだら、
「お金を増やすならわかるけど減らすってどういうこと??」
と思いますが、読んでみたらなかなかおもしろいです。
お金はそのまま持っていてもなんの意味もなく、使って初めて価値が生まれます。
お金を増やすことに神経をすり減らすのではなく、どう使っていくかを考えようというような内容が書かれています。
まだ途中ではあるのですが、読み進めていく中でピンときたフレーズがいくつかあったのでご紹介します。
感謝をされる仕事がしたい症候群
印象に残ったフレーズ1つ目は、
仕事に「やり甲斐」を求める若者が多いみたいだが、彼らの「やり甲斐」とは、仕事をした客から感謝される、というものらしい。だが、世の中の常識というのか、社会の基本的な法則として、お金をもらう側が感謝をするのであるから、仕事で感謝されようとするのは、明らかな筋違いである。
引用:「お金の減らし方」 森博嗣
これです。
僕も例にもれず、「感謝される仕事がしたい症候群」に(現在進行系で)かかっている人間なので、この文を読んだ時に結構衝撃でした。
つい、自分の仕事を誰かに感謝して欲しいという欲求を持ってしまいがちです。
ですが、確かに普通「お金を貰う側」が感謝をする立場であり、「お金を払う側」が感謝するってことは稀です。
よほどお客様の人生が激変するようなものすごいサービスを提供しない限りはそのようなことはありません。
にもかかわらず、「お金を出してもらったうえに感謝も要求する」というのは確かに筋違いです。
言われてみたらその通りだと思っても、自分のこととなるとわからないものですね。
職業に貴賎なし
2つ目は、
多くの仕事は、もっと後方で支援をする作業だ。開発をしたり、研究をするような仕事では、誰からも直接感謝されることはない。しかし、仕事は例外なく社会に貢献していることはまちがいない。そのプライドを持って、自分で自分を褒めれば良い。
引用:「お金の減らし方」 森博嗣
これも本当にそのとおり。
よく表舞台に立っている人に視線が行きがちですが、表舞台に立っている人はたくさんの裏方に支えられています。
アーティストだったら、
- 照明を適切に当てる人、
- 音響を調整する人、
- 大道具のセットをする人
などなど裏方で動いている人は多種多様です。
彼らは基本的にお客さんに名前が知られることはありません。
それでも彼らの尽力のおかげで表舞台の人たちは輝くことができます。
表舞台に立つ人を輝かせる!というのが彼らの仕事であり、誇りであるはずです。
そう考えると、どんな仕事であろうと絶対に誰かの役には立っているんですよね。
自分の人生にとって何が必要か?
もちろん、中には僕にとってはあまり共感できないことも書かれています。
一例を挙げると、森さんはポルシェが欲しくて買ったそうです。
僕にとって車は
「維持費がなるべく少なく、安全に快適に目的地に移動できる手段の一つ」
でしかないため、
「高級車の何がいいんだろう?」
って思う部分もありますが、それも森博嗣さんのキャラクター。
人の趣味や欲しい物に対してどうこう言う権利なんてありません。
逆に僕の趣味のことだって理解できない人には理解できないのですから。
つまり、自分のやりたいこと、自分が目指す方向というのをしっかりと見定めておくことが大切だということです。
今から買おうとしているものは、もしかしたら見せびらかすためなどの見栄が入っていないか?
そういうことを考えていったら、案外お金を使う場面っていうのはそう多くはないのかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。