レビュー

マンガで分かる心療内科29巻感想

こんにちは、ホロンです。

今日は「マンガで分かる心療内科」第29巻を読んだので、感想を書いていきます。

今回の内容は「いろんなキッカケでうつになった話」について。

人から見たら、

「そんなことで!?」

と思ってしまうようなことだろうとも、人によっては鬱になり得るという話です。

かき氷、ネット掲示板、ビジネス書、婚活パーティー、筋トレ、ゲームなどを例に挙げられていました。

個人的に一番印象に残ったのは、

「ビジネス書でうつになった話」

です。

これは僕も似たような状況に陥ってしまうことがあるので非常に気持ちがよくわかります。

ビジネス書って大体、

「本を書いたその人が成功した方法」

を書いてあるものなのですよね。

だから、色んな本を読んでいたら、結構矛盾したことが書いてあって混乱することも多々あるのです。

例えば、Aの本では

「ご飯は3食しっかり食べましょう!」

と書いてあったとします。

一方、Bの本では

「食事は1日1食で問題なし!」

と書いてあることもあるのです。

いやどっちやねん!?

という話ですよね。

でもこれはAの本を書いた人にとっては1日3食が体にあっていたということであり、Bの本を書いた人にとっては1日1食が体にあっていたということ。

だから、「どちらもその人にとっては正しい」のです。

本を読み始めた初心者の頃は、「本に乗っている情報源は間違いなく正しい」みたいに思ってしまいます。

だから、こういう矛盾したことが書いてあったら混乱してしまうのですよね。

この混乱を解消するためにはもっと知識を学ぶ必要があると考えてしまい、

「こんな知識量じゃダメだ。まだまだ知識をつけてから行動しないと…!」

とインプット加重になってしまって結局行動できない…なんてことは悲しいことに今でもよくあります。

しかし、インプットをするだけでは当然ながら人生が変わることはありません。

どんな形でもいいのでまずはアウトプットすること。

その方法の1つに「書くこと」が挙げられていました。

やはり自分が考えている内容を書き記しておくことって大事なのだなって感じました。

また、最後のエピソードも印象に残りましたね。

1940年代、強制収容所に入れられて強制労働をさせられていたスタニスラフスキー・レホというユダヤ人が、

「どうやったらここから逃げられるだろうか?」

と常に問い続けた結果、遺体搬送のトラックに紛れ込んで脱出して保護されるに至ったというお話。

普通、強制収容所に収監されたりしたら、

「なんで自分がこんな目に合わないといけないんだ!」

というふうに思うはずです。

そんな過酷な状況下でも、「どうしたら逃げられるか?」を問い続けた結果無事に脱出することができました。

重要なのは、「どんな質問を自分に投げかけるかがとても大切」ということ。

人間は質問されたことに対して答えを思考するようにできています。

「1足す1は?」

と問われたら、反射的に答えを頭の中で想像してしまいませんか?

それと同じように、たとえ自分の頭の中で行った質問だろうと、質問をしたらそれに対応する答えを導こうとするものなのです。

だから、質問の形には注意しなければなりません。

例えば、

「自分がなんでこんな目に遭うんだろう?」

と脳内で質問をしたら、それに対応する答えが導き出されます。

「あの時Aさんがちゃんと止めてくれなかったからだ!」

とか、

「あの時お母さんの言う事を聞かなかったからバチが当たったんだ」

というように「今の自分の状況になった原因」を探そうとしてしまうのです。

こういう質問をしたところで過去のことですし、大抵は勝手な思い込みに過ぎません。

だから、状況を好転させるには質問のやり方を変えること。

「どうやったらこの状況を好転できるだろう?」

など未来に向けた前向きな質問をするように心がけるのです。

そうするだけで、脳はその質問の答えを導き出そうと考えます。

もちろん、完全な答えが導き出せるとは限りません。

しかし少なくとも、それは前向きな行動に繋がるはずです。

僕もまだまだ脳内で前向きではない質問を投げかけてしまうこともありますが、前向きな質問を意識していきます。

それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました。