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ヒロアカ42巻(最終巻)感想

こんにちは、ホロンです。

今日はとうとう「僕のヒーローアカデミア最終巻」の発売日!

早速読んだので、感想を書いていきます。

例によってネタバレ全開の感想ですので、ご了承くださいませ。

あらすじ

あの日、憧れの人に認められて嬉しかった。かけがえのない仲間たちとも出会えて、信じられないけど“無個性”だった僕がたくさんの人に支えられて今ここにいる。だから僕も君に手を差し伸べたいんだ。架空(ゆめ)は現実に。そして今を未来へ繋ぐ物語。ここが僕の…僕たちのヒーローアカデミア!!

感想

まず表紙が良いですよね…!

1巻の表紙の構図が元になっていて、オールマイトの位置にデクがいて、かつてのデクの位置に新たな悩める少年が描かれているというこの構図が見事。

本当に終わってしまったんだな…と思わせる表紙です。

オール・フォー・ワンとの最終決戦。

魔王は1人だと言い張るオール・フォー・ワンへ、デクは、

「お前は魔王なんかじゃない!ただの寂しがりな人間だ!」

というメッセージとともに、最後の一撃を叩き込まれます。

最後の最後まで、オール・フォー・ワンは弟への執着を叫びながら消失。

そして、死柄木もデクと最期の言葉をかわし、激励とも皮肉とも言えないような言葉を残して消えていきました。

残念ながら死柄木と和解することは叶いませんでしたが、来世があるなら必ずデクとは友人になれることでしょう。

個人的にぐっと来たのが、轟家と荼毘(轟燈矢)との会話。

もはや緩やかに死んでいくだけの荼毘の体は、1日数分話すことが限界なほどのボロボロな状態。

父親であるエンデヴァーは、残された時間でなるべく多く話をしようと伝えます。

そして弟の轟焦凍から、「好きな食べ物はなに?」と聞かれて「蕎麦」と答えたシーンは、涙ぐむほど感動しました。

こじれにこじれて、もう決して交わることがないと思ってた家族。

それが、共通する好きな食べ物という形でつながることができた。

憎しみに生きてきた荼毘が救われた瞬間だったのだと感じました。

また、お茶子ちゃんの涙も良かったですね…。

トガヒミコから血を分け与えてもらって生かされたお茶子ちゃんですが、もっとどうにかできたはずだと後悔の念をずっと抱えていました。

それでもいつも通りに振る舞うお茶子ちゃんへ、デクがいの一番に気づいて駆けつけるシーンが本当良かったです。

ヒーローが辛いとき、誰がヒーローを助けるのか。

仲間の存在の大きさを感じますね…。

その後のおばあちゃんのシーンにも驚きました。

かつて、心が壊れかけていた幼き日の死柄木弔(志村転弧)を見捨ててしまったおばあちゃん。

最終決戦後、その志村転弧と同じように、心が壊れかけて彷徨っていた少年を今度は救ってみせたシーンは、驚くと同時に「人は成長するのだ」と思わせていただきました。

名も無いサブキャラクターだろうと、世界中の誰もが誰かのヒーローなのだという堀越先生からの強烈なメッセージですね…!

ワン・フォー・オールの個性を使い果たし、元の無個性に戻ったデクは教師の道へ。

そして、1巻でオールマイトから夢を与えてもらったように、今度はデクが悩める少年へ夢を与えていく形で物語は幕を閉じました。

いやー、本当、めっっっちゃ最高のマンガでした!

この連綿と受け継がれる「志の継承」が、フィクションの世界でも、現実でも、今までも、これからも、ずっと続いていくのだと感じた物語でした。

その中には、キレイゴトだけでは終わらせることができない闇の部分もあるし、どうしても救えない人も出てきてしまう。

それでも、手を差し伸べ続けることが大切なのだというメッセージをいただきました。

感想というより、ただただマンガの内容を説明しただけのような文章になってしまいましたが、本当に良い作品に巡り合うことができました。

まだ読んでない方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ読んでみることをオススメします!!

それでは、今日はこのへんで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。