こんにちは、ホロンです。
さて、今日も2000文字を目標に書いていきましょう。
今日は昨日読んだ本で思い出した「ダブルバインド」について書いてみます。
「ダブルバインド」とは、二つの矛盾した要求や情報を受け取ることで、どちらの選択肢を選んでも罪悪感や不安感をおぼえるような心理的ストレスのある状態のことを言います。
(参考:https://www.kaonavi.jp/dictionary/double_bind/)
簡単に言えば、
「どっちが本当なんだよ!?」
となって混乱してしまう状態のことですね。
例えば、上司から、
「この資料を急ぎでやって!」
と言われてその資料作りに奔走してたときに、
「何やってんだ!そんなもん後でいいからこの資料を先にやれ!」
みたいに、全く逆のことを言われて混乱してしまった経験ってありませんか?
こういう矛盾したことを言われて、どっちが本当なんだって混乱してしまう状態のことをダブルバインドと言います。
当然ながら、この状態は非常にストレスがかかり、統合失調症などの原因にもなります。
特に子どもの頃だとその対処は極めて難しいです。
なぜなら、子どもにとって”親”は世界のすべてだと言ってもいい存在です。
その状態の子どもが親からダブルバインドに陥るような言動を受けてしまったら、子どもの混乱は計り知れません。
そうやって何回もダブルバインドを受けていくうちに、
「これを言ったら怒られるんじゃないか…」
「こんなことを言ったら悲しませてしまうんじゃないか…」
と親の顔色を伺うようになり、自分が思ったことをどんどん言えなくなってしまいます。
そうやって自分が何も言わないことが処世術になっていくのです。
これは子どもにとって自分の心を守るための防衛手段だと言えるでしょう。
親に言いたいことを言えなかった人は自分の感情を抑え込むようになってしまうのではないでしょうか?
僕もなかなか親に言いたいことを言えないタイプなので、気持ちはよーくわかります。
ただ、これはしっかり理解しておきたいところですが、完璧な人間は存在しないということです。
人間である以上、どうしても気分の浮き沈みや調子の良し悪しはあります。
その時の自分・相手・周りの状況によって発言が変わってしまうこともあります。
さらには、発信者側も受け取る側の理解度によって表現を変えて伝えようとしていることもあります。
僕は昔、その意図を汲み取ることができずに、
「それ以前言ってたことと違うじゃん!」
と思ってしまうことがありました。
以前と言っていることが違うなら、自分の中に秘めてモヤモヤするのではなく、
「以前は〇〇とおっしゃっていましたが、今回の意見と矛盾しているように思います。今回の意見を優先するということでよろしいでしょうか?」
と本人に確認をとることも必要になるでしょう。
僕の場合は相手が言ってることが前回と変わっていたとしてもあまり気にしないようにしています。
先ほども言った通り、状況によって発言が変わることなんて多々あるからです。
そういうときには、
「ああ、お腹が減ってるんだろうなあ」
とか
「夫婦喧嘩でもして機嫌が悪いのかな。ガンバ!」
などと思うようにしてます。
重要なのは、自分が相手の発言や機嫌に影響されすぎないようにするということ。
大人になったら自分の機嫌は自分で取るものです。
自分にできることはしますが、相手に介入しすぎるのは良くないです。
相手に働きかけて行動を変えてもらおうとするのではなく、自分自身の行動を変えていくことのほうがはるかに重要です。
相手からダブルバインドを受けないか気にするよりも、自分自身が相手にダブルバインドを与えてしまわないように配慮していきたいですね。
いずれにせよ、この世に絶対的な正解はなく、人が言っていることも状況によって変わるものです。
〇〇という健康法が流行ったら、それと全く真逆の健康法が流行ったりすることもあります。
結局のところ、誰のどの発言を信じるかは他人に決めてもらうのではなく、自分で決めるしかないのです。
唯一無二の正解を探そうとしてしまうのがダブルバインドに陥ってしまう原因じゃないかと考えます。
この世にはいろんな選択肢があり、いろんな正解がある。
そして同じ人の発言だろうと、その時の状況によって変わるものです。
ただ、大事なのは目指すべき最終地点が一致しているかどうかです。
カーナビのように、近道のAのルートと遠回りのBのルートがあったとしても、最終的に目的地が変わってなければいいのです。
仮に遠回りのルートだったとしても、途中で見る景色が非常に価値があることだってあります。
しかし、そもそも最終目的地が定まっていなかったら、それこそあっちへフラフラ、こっちへフラフラといつまで経ってもゴールに辿り着けませんよね。
自分が目指すゴールとその人が目指すゴール、それがちゃんと同じ方向を示しているのかをしっかり見てみましょう。
そして相手の機嫌に左右されるのではなく、自分自身で自分の道を選び取っていきましょう。
長々と書きましたが、なんとか2000文字を超えたのでここで締めたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。