こんにちは、ホロンです。
今日は「侍タイムスリッパー」という映画を見たので、その感想を書いていきます。
一部ネタバレありとなりますので、ご注意ください。
あらすじ
時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、
守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ
少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、
新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。
感想
いやー、予想以上に面白かったです!
最初はコメディかな?と思いながら見ていたのですが、笑いあり、涙ありの感動作でした。
前半はおもしろコメディ、後半は感動作ですね。
タイムスリップした江戸時代の侍が、時代劇の「斬られ役」として生計を立てていくという物語。
「斬られ役」とはいえ、主人公は江戸時代に生きた本物の侍。
本当に斬りあったことがある経験を活かし、その迫真の演技力で周りの人を惹きつけていきます。
また、タイムスリップしたので当たり前ですが、目に映るものがすべて新鮮で、心から感動をされていて、とても良いなと思いました。
ケーキの美味しさに目を瞬かせ、「日ノ本はこんなにいい国になったか…」と感極まって泣いていたシーンでは思わず涙ぐみました。
今ではそこらのコンビニでも買えるようなケーキでも、昔は一部の人しか食べられないような贅沢品で、今はめちゃくちゃ贅沢な暮らしができているのだと思い知らされました。
個人的に爆笑したのは、中盤で稽古の師匠と演技の練習をしている時、斬られ役にならなきゃいけないのに逆に師匠を斬っちゃうところです。
師匠もノリよく斬られてて思わず笑っちゃいましたw
時代劇はもう衰退の一途を辿っているような世間の雰囲気。
しかし、主人公は斬られ役という端役ながら、その衰退の空気に一石を投じるような凄まじい演技で、見る人をどんどん魅了していき、少しずつセリフをもらえるなどの躍進を遂げていきます!
後半では前半のコメディのような空気とガラッと変わって一気に「どう生きるのか?」を問われるような内容になっていきました。
特に後半に差し掛かってからの、とある役者さんとの出会いからの展開は一瞬たりとも目が離せませんでしたね。
「侍の生き様とはこういうものだったのだろう」と心から思いました。
最後の、「だが、それは今ではない」というセリフも(オチを含めて)とても良かったです。
まとめ
この映画を見て、
- たとえ端役だろうと全力を注いでいれば、必ず誰かが見てくれている
- 主役をいかに引き立たせるかを常に考える
- リアクションは大きく
- ご飯は美味しそうに食べる
などが、人から愛される秘訣だなと感じました。
主人公の、平和になった日本を心から喜ぶと同時に、時代劇というジャンルが衰退する中で今の自分にできることを一生懸命やっている姿にとても感動しました。
総評として、めちゃくちゃいい映画だったので、ぜひぜひ見てみていただけたらと思います!
上映館が少ないですが、もっと増やしてほしい。
そして、もっと多くの人にこの映画を見て欲しいです!
それでは、今日はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。