アニメ&漫画など

「すずめの戸締まり」見てきた。

こんにちは、ホロンです。

今日は「すずめの戸締まり」を見に行ってきました!

ちょっと見に行くのが遅くなりましたが、

公開開始3日時点で興行収入がすでに

  • 「君の名は。」
  • 「天気の子」

を超えている新海誠監督の集大成だと聞いていたので期待していました。

今日はそのレビューを書いてみようと思います。

ネタバレは回避していると思いますが、なにぶん、レビューというものをほとんど書いたことがありません。

的はずれなことを言っていたり、致命的なネタバレをかましてしまっているかもしれません。ご了承ください。

まずは普通に感想

とにかく映像美がすごいの一言。

ここ10年くらいでアニメ映像はどんどん綺麗になっていっていますが、今回も素晴らしい映像美でしたね。

序盤の展開がやけに早いなって思いましたが、他は特に不満に思う部分はなく、大満足な内容でした!

主人公のすずめと草太が日本の宮崎、愛媛、東京、岩手(だったと思います。)に行ってそれぞれの地の災いの吹き溜まりになってしまっている扉を閉じに行くという物語。

日本全国の扉を閉じるための旅をする中での、旅の先々で出会った人たちとの交流のシーンも良かったですね。

仕事を手伝って、ご飯をご馳走になったり、逆に自分の家の焼きうどんにポテトサラダを入れるという新しい料理を教えたり、子供の面倒を見るという経験をしたり。

「家出なんてけしからん!」って叱る人が誰ひとりおらず、それだけでも救われた気持ちになったんじゃないかなって思います。

彼女たちと過ごした時間というのは1日かそこらでしょうが、すずめと草太の人生にとっては他に代えがたいかけがえのない日々だったんだろうと思います。

何気にこの作品の一番の功労者は芹沢じゃないでしょうか。

草太の親友で、最初はただの嫌なやつかと思ったら意外とすずめや叔母さんとの旅で2人のケアをしたりと面倒見が良かったり、自分の車がぶっ壊れても最後まで付き添ってくれていたりと。

普通だったら「なんだこの人たち…関わらんとこ…」ってなるような気がするのですが、それでも手を貸すのは彼女たちの中に何か壮大な覚悟を見たからなのかもしれませんね。

そういえば、「私はあなたにどこかで会ったことがある気がする」っていうセリフの伏線は回収されましたっけ?

意味がないセリフだったとは思わないのですが、劇中ではそういうシーンは特になかったような…。

何かを一緒に成し遂げるような人というのは初対面でも既視感があるということなのでしょうか。

あるいは、前世で出会っていたっていうことなのかもしれませんね。ロマンチック。

印象に残ったことと思ったこと

忘れ去られた土地、押し込めてきた思い、忘れてた記憶などから鬱屈とした感情などが出てくる。そしてそれを浄化していくって感じのテーマでしたね。

僕が今回の映画で特に印象に残ったのはミミズ〟と呼ばれる災いを封印した後の雨です。

にわか雨みたいにすぐに止んだのですが、これは浄化を表現しているのかなって思いました。

現実の雨の日も、ジメジメするなぁとか洗濯物が乾かなくて嫌だなぁって思うこともあるかもしれませんが、水は清浄の象徴。

天から降る水である雨は、地上の汚れを浄化しているのかもしれません。

もし雨が降らなかったら、劇中で示唆されていたような大災害が起きてしまうのかもしれませんね。

そうだとしたら、雨も違った見方が出来ていいですよね。

もう一つは、中盤の叔母さんとすずめの言い争い。

本当は互いに気を遣っていたということをぶちまけ、少し不穏な雰囲気になりますが、その後はむしろ互いに言いたいことを言い合えるようになっているように思いました。

雨降って地固まるというのはまさにこのこと。

実際の人間関係でも、気を遣って何も言えなくなって不満を溜め込むよりも、言い方に気をつけつつ言い合えるような関係を築けるのが一番いいですよね。

まあそれが簡単にできれば苦労しないのですけども。僕もよく溜め込みますし。

少なくとも、不満が溜まってしまったら取り返しのつかない事態になりかねないということを念頭に置いて、少しずつ意見を言えるようにしたいです。

また、一番印象に残ったセリフは、

「大事な仕事というのは見えない方がいいんだ」

(うろ覚えなので多少違うかもしれませんが)

ですね。

草太が担当している閉じ師という仕事は、災いを未然に防ぐという非常に大事なお役目ですが、決して日の目を見ることはありません。

どれだけ閉じ師の仕事をこなしたところで、報酬があるわけでもなく、実際作中でも閉じ師だけでは食べていけないからと教師を目指していましたね。

ただ逆に言えば、目に見えない仕事をしている人というのはそれだけで誇りに思っても良いと思うのです。

例えば掃除をする人というのは一見、地味で誰でも出来る退屈な仕事と思うかもしれません。

しかし、どんな職場であろうと、掃除をしなくていい職場なんてありません。

掃除をしなければ当然、どんな職場でも汚れる。

汚れた職場でパフォーマンスの高い仕事をすることなんて出来ません。

他にも、いわゆる裏方と呼ばれる仕事の人達。

何かの舞台だったらメイクさん、美容師さん、衣装係さんなどでしょうか。

例え自身が表に出なくとも、表に出る人が憂いなく活躍できるように陰で支える。

そういうのもかっこいいなって僕は思いますね。

むしろ、僕はどっちかっていうと自分が表に出ずに陰で支えるタイプだと思っているので、そっちに憧れます。

誰かが輝く舞台を整える。これも立派な仕事だと思います。

まとめ

というわけで、「すずめの戸締まり」を見てすぐこのブログを書きました。

レビューになっているのかどうかすらよくわかりませんが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。