こんにちは、ホロンです。
今日はひすいこたろうさんの「今日は人生最悪で最高の日 1秒で世界を変えるたったひとつの方法」を読みました。
その感想を書いていきます。
この本は、2012年7月に刊行された『心が折れそうなときキミを救う言葉』(SB文庫)、2013年10月に刊行された『明日が見えないときキミに力をくれる言葉』(SB文庫)の2冊を元本として合本し、一部修正して再編集したものです。
が、僕はこの2冊の本を読んだことがありません。なのでほぼ初見でした。
今回の本には偉人たちの人生と名言がたくさん紹介されています。
- 尾田栄一郎
- 長嶋茂雄
- やなせたかし
- 安藤百福
- 本田宗一郎
- 孫正義
- 坂本龍馬
- 桐生五郎
- 出光佐三
- 間瀬慶蔵
- 野村望東尼
- 高杉晋作
- タモリ
- 黒澤明
- 植村直己
- 宮沢賢治
の16人の物語がぎゅっと凝縮して書かれています。
中には全く名前すらも知らない人もいたのですが、それぞれ物事の受け取り方やその行動力がものすごいなって思いました。
どれも素晴らしいエピソードなのですが、僕がこの本を読んで特に心に響いたのが出光佐三さんのエピソードです。
出光佐三とは言わずとしれた石油元売会社「出光興産」の創業者です。
第二次世界大戦が終結した1945年8月15日。
このとき、出光興産は1006人ものスタッフを抱えていたと言います。
敗戦の影響で、多くの会社は従業員を解雇し大量の失業者が出ていました。
しかし、出光興産は一人たりとも従業員をクビにしないと宣言。
三度の飯が食えないなら二度に減らしてでも人員整理はしない。
いよいよダメだとなったら、みんなで乞食をすればいいと宣言していたのです。
それだけでもすごいことですが、特に心が震えたのが、大英帝国という巨大な国を相手にイチ民間企業である出光興産がイランを救ったというお話。
当時、世界の石油の多くは欧米の国際石油メジャー(セブン・シスターズ)という巨大な資本に支配されていました。出光佐三の会社、出光興産を除いて。
そして、イランはイギリスに搾取され続けていました。
イランは欧米の圧力に屈しなかった出光興産の噂を聞き、出光佐三にイランの石油を買って欲しいと懇願します。
貧窮するイラン国民のため。石油をセブン・シスターズの独占から守るため。そして日本国民のため、出光佐三はイランの石油を購入することを決断。
このときに出光興産が所有する唯一のタンカー、「日章丸」が使用されました。
これが後に「日章丸事件」と呼ばれる出来事を起こすことになるわけですが…詳しい説明は僕が書くよりひすいさんの書籍を読んだほうが圧倒的に心に響くと思いますので、書籍に譲ります。
圧力に屈さず、日本のこと、人のことを考え抜いて行動した出光佐三という偉人の素晴らしさの一片を知ることができました。
他の人達のエピソードもみな素晴らしいものばかりです。
僕らの人生にも多かれ少なかれ良いことや一見すると悪く見えることは起こるもの。
でもそれをどう解釈するかで全く違った行動ができるようになる。
そんな当たり前のことを改めて教えてもらいました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。